額束をつくろう ~またもや製材編~ 7日目
ごきげんいかがお過ごしでしょうか。
今週の話。
会社が終わってから、文字通り日が暮れるまで、
木を切っていました。
めちゃしんどいはずなのに、
吸い寄せられるように木に向かっていきます。
今日の話。
昼から仏像の先生のところへ行ってもくもくと彫刻をしました。
帰ってきてから、おばあちゃん家からもらってきた木を切ります。
ひたすら切ります。
真っ直ぐに切ろうとすると、
どんどん曲がってしまうので、
呼吸にだけ意識を向けます。
不思議なことに、そうした方が真っ直ぐ切れます。(ちょっとだけね)
↑の写真、2本目の丸太なんです。
1本目切ったのがこちら。
人力でここまで真っ直ぐ切れたら良い感じかなー?
身幅がちょっと狭いのでこちらは他のことに使います。
今日はここまでー
額束をつくろう ~木材調達編~ 6日目
えー、杉の木で彫刻をすることが非常に困難を極めており、
かつ、ゴールデンウィークだったので、
木材調達と現実逃避を兼ねて、
おばあちゃん家にいってきました。
THE 田舎
鍵をかけるという概念が無い。
せっかくなので、放置気味だった丸太も持っていって切ってきました。
人生初チェーンソー、めっちゃ怖い、あとすごく疲れる。
切れました。非常に重い。これは彫刻以外に使おう。
「おばあちゃんの山ならどの木を持っていってもいいよ」
とのことだったので、
行ってきました。
いい景色だ。
360°人工建造物が無い。
倒木の中から、一人で運べそうな木を選び、
持ち運べるくらいに切りました。
左2つが赤松(たぶん)、右2つが栗。
現在、この2種類の木を板にしています。
私がおばあちゃん家に居る時、
ちょうど叔父も来ていました。
「木がほしいならあげるよ」と。
ものすごく軽い感じで言ってくれたので、
二つ返事で、
「いただきます!」
叔父の家に行き、
いただいてきた木がこちら。
でかい。とにかくでかい。
槐(えんじゅ)っていう木らしいです。
切ってしまうのがもったいない。
とりあえず置いておこうね。
額束をつくろう ~彫刻編~ 5日目
こんばんは。
平成ももう終わりですね。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
さて、いよいよ彫刻編に突入しました。
すでに彫り後がついています(写真取り忘れた)
今回は、この彫刻刀を使用して彫りすすめていきます。
丸のみ・・・9mm、7.5mm
引刀・・・12mm
のみ・・・大
引刀を使って、線に沿って切り込みを入れて行きます
その後、のみを使いわけつつ彫っていきます。
やり始めると際限なくやる癖があるので、
今回は、お香が消えるまでと時間を区ぎってやります。
大体30分くらいかな。
木が柔らかく、彫りすぎないよう注意しつつ進めました。
この線、実は計算して引いてあるんですよ。
「白銀比」
黄金比は聞いたことのある方も多い方かと思います、
この白銀比、日本の伝統建築において重要な比率となっております。
黄金比が
1:1.618なのに対して、
白銀比は
1:√2
となっております。
√2、数字に直すと1.41421356
太古の昔から日本建築に使われています。
身近なものでいくと
「名刺」が白銀比で作られています。
彫り進めていくには時間がかかりますが、
焦らずじっくりとやっていきたいと思います。
額束をつくろう ~刃物研ぎ編~ 4日目
こんばんわ。
切った木材を乾燥させている間、
かんなの刃を研いでおきます。
台の方をかなづちで叩いて、刃を外します。
外れました。
外した刃を砥石で研いでいきます。
今回使用するのは、3種類。
♯400 荒砥石
♯1000 中仕上げ砥石
♯4000 仕上げ砥石
さっそく研いでいきます。
刃も欠けて、錆ています。
管理責任者(父)に文句を言っておかねば。
錆はほとんど取れましたが、刃先が欠けていますね。
砥石にあてる角度に注意しつつ作業を進めます。
かなり綺麗になってきました。
最後に仕上げ砥石を使って研いでいきます。
切れ味が購入当時くらいにまで戻りました。
と、ここで大問題発生、
というか発覚。
木の事をあれこれ調べているうちに、
こんな一文が目にとまりました。
「杉の木は彫刻には不向きです。」
んっ?
「杉の木は彫刻には不向きです。」
うん、間違いねーや。
心が折れかけましたが、
※芯の詰まった杉であれば彫刻は可能です。
との注釈を見つけ、なんとか持ち直しました。
やれるとこまでなんとかやってみようね。
額束をつくろう ~製材編~ 3日目
前回の続き、ひたすらのこぎりを動かします。
ちょっと日にちを開けたからか、体が軽い軽い。
めちゃくちゃ調子がいい!
あっさり切れました。
残り2カ所も同じ要領で切っていきます。
それっぽくなってきました。
最後。
途中、休憩を挟みつつ1時間半くらい。
やればできるじゃないの、自分。
これで終わりじゃありません。
四角に切った木に、線を引いていきます。
この線に沿って切っていきます。
(この時、本人はこの後地獄をみることに気づいていません)
4時間後。
日が暮れる前に切ることができました。
疲れ度 → ★★★★☆
満足度 → ★★★★★
腕がぷるぷるして、おじいちゃんみたいだ。
切った木を乾かして、
次回はかんながけをしたいと思います。
額束をつくろう ~製材編~ 2日目
えー、2日目。
昨日、半分に切った丸太に線を引いたところまででした。
今日はその続き。
線に沿ってのこぎりを入れていきます。
真っ直ぐに木を切るのって、想像以上に難しい。
筋肉痛と闘いながら、30分。
とりあえず1カ所切れました。
あと3カ所。
今日はもう無理。疲れちゃった。
明日時間があったらまた続きやろうかな。
額束をつくろう ~製材編~ 1日目
ご無沙汰しております。
ブログ、ほったらかしでした。
えーと、
「額束」
この言葉、初めて目にする方もいるかと思います。
名前を知らないだけであって、実物はほとんどの方が見たことあると思います。
鳥居の
↑これのことです。
自分も最近まで名前を知りませんでした。
杉の丸太を頂いたことがきっかけで、この度つくらせて頂くことになりました。
初めてのことなのでわからないことだらけ。
わくわくするねぇ。
とりあえずやってみようということで。
並べてみました。(1番左が缶コーヒー)
今回は左の丸太を製材していきます。
皮を剥がしました。
切られてからしばらく経っていますが、しっとりしています。
だいたい真ん中くらいのところに、ぐるっと1周切り込みを入れました。
のこぎりを動かし続けること2時間。
全然切れない。
泣きそう。
更に4時間経過。
全然切れない。
というかのこぎりが挟まって動かない。
なんやかんやあって。
切れました。
尋常じゃないくらい疲れた。
四角になるように線を引いて、
切れ目を入れたところで今日は体力の限界千代の富士状態。
次回は四角に切って、
板にするところまでやりたいと思います。